. Camera Restore

Thornton type Shutter



 だいぶ使い込まれたソルントンタイプ、ネットの知り合い、松(PINVS PINEA)さんのもの。音からそうとう痛んでいるようなので 修理を引き受けた。これは分解中の一齣。前板のネジ4本だけで内部に一気にアクセスできる。



 以前に紹介したシャッターテスターで計測中。ここでは単純にレンズシャッター式で計測している。動きはフォーカル プレーンそのものだが、フイルム直近ではなくレンズ側に寄っているから、開口時間がほぼ露出時間になる。時間をX軸、光量をY軸に取ると、 作る図形は台形になる。JISではこのピークから1/2以上を露出時間として計測するようだが、ソルントンだとレンズごとに開口部などが異なるから 単純に直径で考えるとことはできない。まあ感度が10に満たない時代のシステムだからこの程度でよいとしたのだろう。

 計測平均は1/90秒の設定で1/15秒と出た。6倍はまあそんなものだろう。これでも動きを良くしたら使えるかもしれない。



残念ながら既にゴムの欠け落ちが始まっていた。早晩ボロボロと穴が開き、天の川状態になる。交換しよう。



 古いものを剥がして構造確認。ここから開きすぎのアパーチゃー部を左右1センチ短縮することにした。上下が6.5センチなのだから左右が これほど広くなる必要は無い。速度よりつくりを簡単にする仕様かな。2センチ縮めると露出時間が10%以上少なくなるはず。

 またエンドの固定方法は二つに割って貼り付けているが、これをそのまま巻きつける方式に変えた。剥がれ難さより初動での幕の振動を減らす タメである。接着剤が大幅に進化しているから強度の心配は無い。



 アパーチャーの両側には竿が入る。これが無いと形が保てないから必須だ。これには元についていた薄い板金を貼り付けて使う。



 幕の切り出しと竿の取り付け。



 少し開口幅が狭くなったので慎重に固定した。巻き取り側のプリテンションは6−7回転というところか。まあ指先の感覚の世界。


☆以上で非常に軽く動作するようになった。計測結果は1/15秒設定が約1/30秒と大幅改善したが、これで1/90秒設定しても1/50秒弱。設定部の リニアリティーは・・・期待するのが野暮というもの。これでもバネを強くするとバルブ動作でストッパーに止まらず、通りすぎて閉まってしまう。 まあ1/30−1/50程度と考えて運用するのが良いだろう。



Fevruary 2019


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