KCW K50W



 諸般の事情から目測で120フイルムを使うちょっと広角カメラを造ろうということになった。フォーマットは 645ではなく、64にしようと考えた。645は縦横比が3:4で35oのハーフ判に近い。135の24:36に対して幅が足りない というか、太い感じなのがちょっと引っかかっていた。完全な1:1.5になる4×6にして、ちょっと広角は50ー60ミリか。 さしあたり、127カメラの34用50oで実験開始。先ずはジャンクなセミ版カメラの前板周りなどを一切はずす。

 最初のレンズはWirgin Gewiretteのもの。50oで2.9だ。どこまでイメージサークルがあるかピントグラスで ざっと見るところ5pスクエアはある。フイルム面で実質の幅は55-57ミリ程度だから、これを基準に一先ず38ミリ程度で 写し、 結果から修正するように考えた。



 基本的には前板を貼り付けるだけ。ただし、言うほど簡単ではない。上部の必要でない構造物を外し、ビス穴を処理し アイレット代わりの設定など案外面倒が伴う。



 ここに一枚ベニヤを挟むとほぼ無限が出る。





 あらためてシャッターの整備と無限出しを行う。前玉回転式なのでベースのヘリコイドは使わない。ただし、一番 ヘリコイドを繰出した時はどの辺がフォーカスか確認しておくと近接に役立つ。このカメラの場合は60cmくらいだった。















 これで試写したが今ひとつなので、第二候補のコニター50o(引伸用)に付け替えた。フランジバックが短くなるので 最初に入れたベニヤを外し、少しのズレはシムにて対処した。ファインダーは広角用が必要なので以前に部品取りにした リコーキャディーのものを一先ず流用した。





 形式名はKan's Camera Works K50W とした。焦点距離と性格をアレンジしただけ。

《試写》

 どちらもプレストにて

@Cassar 5cm2.9





AKonitor 50mm4.5







コニターは一部に光漏れがありこの後対策した。



 カッサーは127の34フォーマット用、コニターは引き伸ばしの135用なので、使える画面を切り出すと135換算で35o相当程度が 確実なサイズ。スクエアなら5センチは楽で、イメージサークルはどちらも6cm程度だ。大体で3.5×5.2程度に内部で アパーチャーを制限した。

 レンズを交換した理由は、カッサーはヴィルジンという本体があり、一時借りただけで戻すのが予定だったから。 コニターは使われる事の無い引伸し用なのでここに使える。

☆ヘリコイドは50ミリ用では無いので近距離の指標がずれる。一部書き換えつつ写している。元が暗いレンズなので 意外にピンは外れない。ケラレは予想より多いがネガ面積が大きいので好きにトリミングできる。少なくともファインダー (ハーフ用25o広角)の範囲は完全に越えているから目論みは達成。特に小さくはないが、軽いし気楽に扱えるので スナップに便利な一台だ。

 デザインは目立たないがもう少し何とかならないかという気がするので、指標も含めてしばらくは手を入れるだろう。 原始的だから変更は簡単で壊れ難い。こういうのも楽しいので手作りは止められない。


January 2018

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