MEOPTA Flexaret 3



 フレクサレット3型、610さんから預かった「若者の教材用大セット」の隅に転がっていた。ちょっと汚れて、でも大きくは 壊れていない姿で。

 フレクサレットは直さねばならぬ。いずれ若者のところに行くとしても、特にミラールのものは無条件で。



 シャッターの渋りとフォーカスの重さを直す。シャッターは給油で好調になった。



 レンズバレルを後から外すとこうなるのはフレクサレット共通仕様。ミラーの交換などはこの状態から前板を外せば 前からアクセスできるようになる。ただし、この3型は普通の二眼レフのように上から分解できる。後の型だと完全に 前からなのでむしろ退歩したのかも。ミラーはこの後に交換した。



 外側は単に廻るだけで位置は変わらない。その中に回転しないように固定されると、周りが廻ることで前後する。 典型的な直進ヘリコイドだ。清掃してグリスアップ



 巻上げてもカウンターが進まない。巻上げレバーの根元のネジは固着で廻らない。あまり気が進まないがプライヤーで 挟んで強引に緩め、横を開いた。残念ながら皮はパリパリで全く再利用でき無い。



 単なる油切れで簡単に復活。巻上げレバーに合わせて矢印方向に動き、カウンターを無条件で進める構造。フイルムを 入れて合いマークまで巻いて閉め、巻上げると1に達する。以後はレバー1回で約1コマ進む。「約」と言うのは 毎回同じ間隔ではなく、少しずつ進むのだが、フイルムの裏紙の影響でずれるのは避けられない。その時は赤窓で 確認しながらラチェット動作で進めればよい。上手くやればカウンターはずれないし、万一ずれても赤窓でも問題なく使える。 原始的だが意外に便利かもしれない。



 ミラール4.5、傑作三枚玉



 なんとビューレンズはベラーだ。間違っていなければ四枚玉の上位のもの。不思議な構成だ











 おそらく社外品の超短縮レリーズがついていた。押しやすいのでそのまま付けておいた。

《試写》

 TMY400にて実施









 近景から遠景まで破綻が無い。周辺まできちんと描写している。

☆セミオートマットになる少し前のもので、マークに合わせてフタを閉め、1が出るまで巻いてスタートすれば、普通に 使えるが、途中で赤窓でチェックし、小刻み巻上げで位置を直せる。ただし、ストップは一切掛からないから、きちんと 赤窓で使うのは難しい。

 その他の機能は特別ではなく、平均的な使い心地だ。不思議なのはテイクレンズが三枚玉のミラールなのに、ビューレンズは 四枚玉のベラーであること。より高いレンズがビュー用とは贅沢とも言える。

 結果はまさに文句なし。ベラーより逆光の耐性も強いかもしれない。ミラールおそるべしだ。


☆意外な名器ですね>610さん


Februaru 2018

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