Ihagee EXAKTA VX



ドイツはイハゲーのエキザクタ、これも610ミッションの一台。特に壊れていないし、付いているのは珍しい望遠 だし、今ひとつミッションに入っている理由はわからないがまあ良いか。35o一眼レフの黎明期に文字通りピカピカと 光る一台、どこかで輝くだろう。

 汚れはあるが傷など無く、機能も問題なし。徹底清掃で見違えるほどきれいになった。



 典型的なスタイル。前板左右の4つの接点は旧型のシンクロ接点。







 この機種の大特徴、全ての撮影操作が左手に集中している。巻上げは300度くらいあるので速写は先ず無理



 横幅はちょっと広い



 まさにエキザクタマウント。国産ではトプコンの一部などにあり、世界の多くのメーカーがレンズを出している。 マウントに人気が無いので、良いレンズが比較的安価に手に入る





 エキザクタらしくファインダーが交換できる。スクリーンもいろいろあるのでウエストレベルでも楽しめる



 巻上げ、供給の両側にパトローネをつけて巻戻し不要で使うのが本来らしい。しかし、現代では専用の巻き取り パトローネは手に入りにくい。さしあたりコニカのパトローネのスプールにスリットを設けて仮接着したので 普通の方法でも使える。シャッター幕が白いのは手入れ中で、余分にベビーパウダーが付いているから



 切り現像用のカッターが付いている。巻上げ側にパトローネを使い、二枚巻いて切ればそのまま開けて現像に 廻せるから無駄は少ない



 一つ注意がある。専用パトローネシステムが前提なので、巻戻しでは空振りしないようにノブの中央をこのように 押し込むこと







 付いていたのがこのレンズ。メイヤーオブティックの150o5.5テレメゴール。

《試写》

 プレストにて実施



 前のトラック



 富士山ミニチュアの工事現場



 田子の浦漁港(目測)



 ご近所でピントテスト(目測)


 私の目ではピントの山がつかみにくい。遠距離はスケールによる目測で処理した。

☆わかっていても全て左右が逆なのは使いにくい。陶芸で鍛えたので左も右と大差なく使えるが、それでもとっさに 逆なのは勝手が悪い。機能としては不足無いだけに、なんでこのような構成にしたのか理解できない。

 今回のテストは150oなので、平均的な評価はしにくい。開放5.5なのでファインダーのスプリットイメージが使い ものにならない。かといって、周りのマット面も私の視度に合わないので遠いところはほとんどわからない。従って 遠距離は目測なのでベストとは言い難い。以下の評価はその辺を勘案して評価願いたい。

 使いにくい。単に左右逆なだけではない。完全に逆だったらどうかと考えたが、巻上げ角度は大きすぎるし、シャッター ボタンの位置と方向も受け入れ難い。ピントを合わせながらシャッターを切る動作で何度もシャッターボタンの位置を 確認したり、巻上げストローク不足で二度廻したりした。このレンズ限定だが、古いライカタイプの望遠と同様に、 妙に細く、操作に必要なトルクが大きすぎるヘリコイドは使いにくい。

 スペック的には当時の35o一眼レフとしては完璧に近い。プラクチカのようなスクリューではなく、位置が確かで ワンタッチ交換可能のマウントや、アイレベルもウエストレベルも実現できる交換式ファインダーシステム、シンクロや セルフタイマーも装備している。自動絞りではないが、ネジマウントでは無いからすぐに対策できる。

 悪いカメラではない、機能はあるし面白い。しかし常用しようという気にはならない。最大の理由は私には 見え難いファインダー。見え難くくては一眼レフの意味が無いから。

 何故これが実質的に後発の日本の一眼レフ群に負けたのか、ちょっと考えさせられた。


☆面白いけど不思議なカメラです>610さん


Februaru 2018

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