610寫眞機製作所 ERICA_BRILLANT



 610さんの作、エリカ・ブリラント、66のエリカシリーズ の一台。明るいレフファインターはブリラントを思わせるからという命名だ。



 最大の特徴は水平と垂直のダブルファインダー。構え方の自由度は大きい。ただし、どちらのファインダーにもピントを 見る機能は無い。あくまで目測という超ベテラン仕様だ。ヘリコイドの回転角はほぼ360度あり、距離計を使えば精密ピント にも応えられる。プアマンズSWCという立場かな。



 マミヤフレックスの55o。テイクもビューも同じレンズという贅沢なマミヤフレックスCプロシリーズのビューレンズを 使っている。前玉の突き傷には黒塗料を入れて対策されている。シャッターはコパルのプレスシャッターで、チャージは 不要だ。本来は大判用のシャッターなのでプレスレバーがついている。これはどんな設定でも無条件でシャッターを開放して ピントグラスでのピン合わせをするためだが、当機ではもちろん不要な装備。誤用防止のため糸で縛られていたが弱っていたので 細いステンレス線で固定した。



 中判らしく絞りは32まであるが、32では径が3o未満で回析の不安がある。22までが実用範囲だ。シャッターはエバセット なので1/125秒までと高速側は物足りないが、400のフイルムまでで運用するには困らないだろう



 下がシャッターレバー



 ウエストレベルファインダーのルーペには視度調整の機能がある



 この構成なので右手の位置は案外面倒。下から添える感じが基本だろう。なお、アクセサリーシューはオリジナル の位置(フイルムバック上)ではちょっと使いにくいと思ったので改作している



 例によって赤窓で運用するが何も邪魔なものが無いので見易い



《試写》

 ローライのATOで試したが、一般性のある結果ではないのであらためてベルビアにてテストした。









 いろいろやった割りに画質が上らない。モノクロは三脚固定だからぷれる要素は無いし、リバーサルもそれなりに 写したつもり。もう少ししゃきっとした結果を期待したのだが。

 ということで、画質はまだ向上するはずなので評価外として、システムとしてはどうだろうか。最大の眼目は 非常に明るいウエストレベルファインダーを持つことである。製作者の話でもアイレベルは補助的な役割と 断っている通りで、二眼レフになれている私にはウエストレベルが使いやすかった。確かに明るくて、フォーカシングが ないブリラントという感じはする。

 目測カメラにここまで面倒な造りが必要かといえば、過剰といえるだろう。しかし、手作りには作者の工夫が どこかに必要だし、遊び心も付随するものだから合理的なのかもしれない。大きさは意外にコンパクトで、 前回報告のエリカ・ウェスターと大差ない重さで扱いやすかった。


☆不思議な外観、意外な機能ですね>610さん


March 2018

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