Kodak Vigilant



KODAK Vigirant Six-20 は1939から1949年にかけて作られた620フイルムのカメラである。

 形式としては620フイルム仕様の69フォールディングカメラで、ピントは目測と簡易型である。板金ボディーに プラスチックの外装で、シンプルだ。



 105o6.3のアナストン(アナスチグマットの省略表現らしい)にコダックのDaconUというシャッターがついているが、 最高速で1/50秒と遅い。しかしちゃんとセットレバーがあり、意外に押しやすい。610氏から預かった一台だが どこも痛んでいないのでそのまま確認テストに廻した。



 色が明るいので軽快な印象











 620を使えと注意書きあり。しかし620は軸が細くて平面性が悪いし巻上げトラブルが多くて使いにくい。何より今は 全く作られていないので120仕様にするのが最善だ。



 120が入るようにしたが、巻上げ側に120リールを使うと勘合が浅くて外れるトラブルがでる。120用の巻上げ軸に変えないと 確実では無いから、このカメラでは供給のみ120とするのが現実的か。テストでは両方120で行ったが、最後に引っかかり、 一枚仕損じた。

《試写》

 21世紀になったばかりの頃のKODAK T400CN を使ってみたが、残念ながらムラになってしまった。69の大面積なので 修正と切り出ししている。よって。この試写はあくまで参考例にとどめて頂きたい。





この二枚は右側をカットしてほぼ66にした



 ほぼ全画面。空のムラはフイルムによる

☆古いフイルムのカブリなどでちょっとわかりにくいが、結果は立派なものだ。廉価版だが画質は高い。ぶれに注意すれば 69として堂々の画質である。コダックのカメラは見かけの雰囲気より写るものが多いが、これも間違いなくその一台だ。 巻き取り側だけ620スプールを用意すれば良いからそれほど敷居は高くない。

 見かけの簡単さと予想を上回る結果はさすが老舗の製品だ。これを第二次世界大戦の最中に売り出したのだから、 アメリカの懐の深さはとても越えられるはずも無かっただろう。そんな気がした。


☆さすがコダック、意外な実力者ですね>610さん


March 2018

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