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KONICA T (2.8 Hexanon)



KONICAT型(正式にはTはついていない)のヘキサノン2.8のもの。コニカのカメラを徹底的に好んでいて、 konica@wikiを主宰する森羅誠氏がヤフオクのものを推薦されたので乗ってみた。

森羅さんの小西六研究の深さは半端ではない。徹底的に証拠・根拠に基づいて書いている。一度は見ておく事を お勧めする。気分や伝聞ではない科学的な報告が確認できる。



 届いたものはそこそこきれいだ。ちょっと遅いがシャッターも一応切れる。距離計はズレが目立つ。全体としては整備すれば 十分使えるレベル。



 レンズバレルを外してシャッター整備(簡単だったので写真は忘れた)とレンズ清掃。大きな問題なし。



 上部を分解した。最初は巻き上げノブがイモネジを緩めても逆周りしてしまって緩まなかったが、イモネジを外してそこから CRCを吹き込んでしばらく置いたら緩んだ。ファインダーを清掃し、距離計のズレを調整した。小西六のハーフミラーは 非常に質が良く、ほとんどが痛んでいない。触ったら消えうせる戦後の多くの国産機ものとは格が違う。



 距離計の調整。ここで過去の記述に大きな間違いを発見した。訂正したとおり、右の黄色のネジが 上下を、赤いネジが左右の調整を担当している。非常に硬いのでしっかりしたドライバーで廻すこと。



 距離計は動かすとずれたりし易い。今回は試写中にずれたりで5回ほど分解した。その際の注意点を列挙すると、赤い部分の ガラス板が外れ易いので、下に接着しておく方が良い。黄色部分はワッシャーだが、穴開き部にネジが通る。組む前に 穴の位置を直しておかないと苦労する。



 ヘキサノン50o2.8













《試写》

 プレストにて実施









 特に問題なし。濃度が揃ったネガになった。最後のカットは開放・1/25秒  前回は3.5、今回は2.8のヘキサノン。カチッとした周辺までしっかり光が廻った安定した画像になった。

☆戦前に基本形が出来、レントゲンカメラとしてスタートしたが、時代の要請で一般用途に模様替えして細かい仕様を変更 しながら占領時代・オキュパイドジャパンのカメラとして作られた。

 暗箱にヘリコイドを付け、レンズシャッター付のレンズバレルで構成された、原始的なカメラだが、レンズとシャッター、 距離計とヘリコイドなどパーツごとの完成度が高く、これをU型では二重撮影防止、V型でセルフコッキング、VA型で パララックスの自動調整と技術的に完成に進んだが、画像を残すという意味のカメラとしてはこのカメラに全てが備わっている。


October 2018

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