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RICOH caddy (再々)


 一時はマイブームだったCADDY、今も愛用していて気になるカメラだ。今回は三台まとめてひっそりと出されていて、 スタートのまま1000円にもならず送料の方が高かった。

 もちろん全て快調なんてことはなく、シャッターは固まり、軍艦部に打痕あり、ファインダーよく見えず、露出計不動のジャンクだ。 巻き上げカウンターも不動と故障のでパーどけど、このカメラなら直せるだろう。



 おそらく落下で悼んだのだろう、巻き戻しノブの根元のネジが緩まない。 いろいろやっているうちにネジは飛んでしまった。軍艦部は 外れたが対策しないと巻き戻し出来ないし特徴の「引っ込む巻き戻しノブ」が動作しない。



 ファインダーは分解し清掃、剥がれていたネームシールは張りなおした。



レンズは後ろから簡単に外れる。シンクロコードはハンダを取ってはずす。



 軍艦部の打痕を叩き出す。下は硬質ゴムマットで裏から先端を加工した木材や金属棒(鉄筋から)で少しずつ叩く。よく見ないと わからない程度になった。



 ここが問題の巻き戻し軸のピン。軸にスプリングを入れてあり、必要な時はピン部が溝に入って巻き戻しが可能になる。つまり ピンはスライドして上下を決め、横に廻って抜け止し、回転トルクを伝える役目まで兼ねる。分解時はこれを緩めて軸から抜くことで 巻き戻しノブが外せ、軍艦部が外れる。





 ねじ山がアウトなので、リューターで突き抜けないように1.6ミリのドリルでもんで、1.6ミリの真鍮棒をエポキシで接着した。老眼には つらい作業だが何とかなった。矢印が入れたピン。オイルライターの石よ少し小さい。



 リコーのレバー式シャッター、黄色のレバーは180度反対側、赤の調速部で働く。てこの逆なのでセット部には過大なトルクを要求、 作動部はごく弱い力で働くから、ゴミや錆などに極めて弱い。ガバナーで低速を掛けると直ぐ止まる。まあ最低のメカだ。



 単体ではちゃんと働くようなので組み込んだら、セットストローク不足で空振り、巻上げが止まらない。



 このレバーを押し切れない



 正常品と比べたらはっきりしている。下はロックされているが、上は止まらずに戻ってしまう。手でフォローすると使える



 アルミでは直ぐに負けてしまうので、薄い鉄板で包んで接着、ちゃんと動くようになった

※軍艦部をピンを抜かずに開けたいとき



 ネジ3本を外す。巻き戻しノブを引き上げれば作業できる



 これでほとんどの作業が可能



 カウンターは印のところに掛かるはずのバネが一本不足、見掛けは動きそうでいて、円盤を押す動作していなかった














《試写》

 ケントメア100にて



 ピントグラスによる再ピント合わせのもの。これでズレが見えたので何とかなった(短尺フイルムでテスト二回)









 ピントはまだわずかに前ピンだが、ほぼ追い込めた。シャッターなど問題なし。

☆性能についてはもう言うことはない。ハーフの固定レンズ機でちょっと広角の25mm.搭載の貴重な機種、癖はあるが 使って楽しく持って可愛い。

 何度目の報告か、もう記憶が怪しい。私の報告でCADDYのレストアの問題はほとんど解明できると思う。そろそろ 目だけでなく手先も怪しくなってきたので、今のうちに伝えられることは伝えたい。他に疑問点などあればお聞かせいただきたい。 わかることは伝えるので。ただし、転売の匂いがしたら一切拒否は変わらず。

 「リコーに外れなし」の合言葉を思い出した。U


February 2020

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